2024年6月モンゴル 乗馬ツアー1日目 乗馬練習とテント泊ツアー出発

モンゴル Mongolia
どの馬に乗るのかな

乗馬は今日が初めて

目覚ましタイマーをセットしていなかったけど5:11起床。
アイマスクを外すと天窓とドアの隙間から外の明るさが目に入った。カメラを携えて外に出てみるとちょうど日の出時間だった。
時折雨がぱらつく。
写真を撮りたいが家畜にたかっていた蠅がこちらにまとわりつき集中できないので帽子の上からかぶるネットをゲル内に取りに行く。ネットをかぶりながら写真を撮ったり、散歩したりした。

蠅対策にネットを被る

遙か彼方からこちらに向かって走ってくる犬。ご主人様と出かけていたようだ。

ゲルに戻ってくる牧羊犬 モンゴル (youtube.com)

9:00から朝食を頂いた後にUNITELのSIMに交換。セッティングをしてもらい、とりあえず3Gで繋りました。

UNITELのSIMカード
ツアー会社オプション 2,000円で購入

今日のスケジュール

10:00~12:00 乗馬練習
12:00~15:30 昼食、休憩、準備
15:30ツアー開始~17:30キャンプ地着


 

紐を張られた繋ぎ場に馬がどんどん連れて来られる。「どの馬に乗るのかな?」なんて思いながら小柄なモンゴル馬を眺める。

連れて来られた馬達

乗馬は人生で今日が初めての経験。おすすめ通販で買ったブーツを履き、ヘルメットとゲイター、グローブを着用し乗馬準備をし、写真を取り合いながら胸を高鳴らせます。
空はちょっと曇り空。

【午前】遊牧ゲルからエルステ川までの往復を乗馬練習。

馬にまたがり手綱の持ち方、鐙への足の入れ方、着座ポジションを習う。
馬が常足(なみあし)で歩き出すと鞍に乗っている尻が多少痛い。2001年頃に自転車に乗ってしまなみ海道をツーリングした時の痛みが脳裏に浮かんだ。あのときは立ち漕ぎを続けるしか無かった・・。
「みんな鞍に座っているけど痛くないのか?俺は今日を入れて8日間馬に乗り続けるのにもうこの痛みだ。」どう対応しようかとぐるぐる考えながらも常足と速歩(トロット)を混ぜながら一行はエルステ川に向かって進んだ。
ガイドさんらはツアー客の乗馬位置や鐙の位置を確認しながら調整していく。「もう少し手綱を短く持って。」「膝の曲がりはきつくない?」「膝でしっかりホールドして」そんな会話を日本語でしながら練習は進み、馬の性格や能力差で足の速さが異なるため、集団から遅れる馬には「チュー、チュー(進め、進め)」と声をかけながら集団を維持する。

小さな小川であるエルステ川に到着。ガイドさんが馬銜(はみ)のあたりを持ってから僕は馬から降りた。

エルステ川 川幅は1m程度の砂地に流れる小川

別のガイドさん自身が下馬するときに馬が暴れ、手綱を振り切って逃げ出した。なんとも気性が荒い。本当にモンゴル馬だなあと噛みしめた。

馬は隙あらば草を食べようとするし、自由になろうとする。

まだこの付近は集落から近いせいか風に飛ばされてきたナイロン/ビニールなどの袋ゴミが多く散乱している。牛の頭蓋骨、白骨が散乱し、白い花が咲いている。
この河畔で観られる白い物体の25%は白骨、25%は羊毛、25%は花、25%はナイロン/ビニールゴミであった。

エルステ川河畔 牛や羊の骨がゴミと一緒に転がっている

ウランバートル近郊 エルステ川河畔 (youtube.com)

こういう国でビニール袋の削減政策を行うことは良いことだと思う。
砂地に流れる川は家畜の糞や死骸に汚染され川で水浴びは出来ない。ステップ気候下における水確保の難しさを感じ、この先ツーリストゲルに付くまでは水浴びが出来ないなと思った。
こういう環境下に来るときはいつも光触媒が付いた服や防臭機能が付いた服を着ていた。いつもはノースフェイスの長袖 ハーフジップアップだが今回はモンベル ウイックロン ZEO ロングスリーブ ジップシャツを使ってみた。狙いはコストダウンです。

風が強く吹き出し、雨がポツポツと降り出した。乗馬前に「雨が降る前に風が吹く」と聞いていたがその事態が訪れた。
ゴアテックスのレインウェアの上着を着ていたので慌てることはなかった。
帰り道も常足と速歩を混ぜながら進む。
「馬場が近づくと馬が早く帰りたがり走り出すことがある。」と説明を受けていたが説明通り馬場が近づくと駈歩(かけあし)で走り出した。
ふくらはぎと膝が力革(ちからがわ)や障泥(あおり)に当たり痛い。乗り方がまだよくわからない。
膝があまり動かせないのも血行に良くなく、痛みだす。速歩になると尻も痛い。色々調整が必要だ。
どの時点で痛みが楽しさに変わるのか膝をもみながらこの先の長丁場に思いをやる。

【午後】テント泊ツアー出発

遊牧テントに帰ってからマカロニとマトンで作られた昼食を食べた。

昼食

どうにもお腹の具合が悪い。
痛いのではなく、下痢だ。
胃腸薬を飲み込み、トイレットペーパーを持って青空テントに何度も駆け込む。
元々胃腸は強い方ではないが余りにも早すぎる崩れ方に気が滅入る。
恐らくウルムとアーロールだ。この先は避けていれば大丈夫だろう。

トイレ バランスを崩して落下すると大変なことになる

アヤメ科の花をよく見かけた。

アヤメ科の花。黄色も道中に見かけた。

この丘を登れば4Gに繋がるとの事でしたが登りませんでした。ポツンと人が見えますか?

丘を登る人。4G接続したければ登るしかない。

昼食時間と昼休憩はいつも合わせて3時間ぐらいとってある。

15:30からツアー出発し、最初のテント泊地へ向かう。
お客は日帰り客2名と僕を含むテント泊ツアー客2名の混成。
上着ポケットにiPhoneとオリンパス TG-4を携帯。移動位置データをTG-4で取得してマップを作りたかった。
テント泊ツアー客も僕とはツアー内容と日程が違うので初日のテント泊までは同日程だが、2日目からルート及びテント泊地が変わることになる。

テント泊ツアーの場合は、1人のツアー客に乗馬したスタッフが2名、食事作り及びテント、私物運搬に2名/車1台が随伴。
豪勢なパーティーだなと思った。(後にその理由が痛いほどよくわかった)
まあ、1人ツアーの場合は通常のツアー料金に1人開催料金109,000円が追加になってます。
乗馬スタッフの1名はモンゴル人、1名はカザフ人。随伴者スタッフとはそういう話をしなかったけどモンゴル人だと思う。
スタッフの内1名は必ず日本語が話せる方がいらっしゃいます。

午前練習の時と変わらないペースでツアーは進む。


最初の休憩ポイントで日帰り客2名と別れを告げ、僕ともう一人のツアー客は今日のキャンプ地へ向かった。

日帰り客とお別れ

休憩中 こちらを見ている馬が僕が乗馬してきた馬

17:30ぐらいにテント泊地に到着。

丘に挟まれた割と狭い谷間でキャンプをする。シベリアカラマツの木立は馬を繋ぐのにもってこいで、周囲は花々が咲いており、明日、日光が差し込んでくれば写真を撮りたい。
スタッフはスタッフ用のテントと僕のテント、トイレテントを立て、食事の準備をしている。テント定員はスタッフは1テントに4名、僕は1テントに1名だ。寝袋まで準備してもらってとても助かる。

ツアー初日キャンプ地

空は20時前ぐらいまで明るいので丘上より夕陽を見ようと登っているのだが、我慢しきれず丘の中腹に咲いている花々の写真を撮る。
丘の上まで登ってきた。長く伸びた僕の影、丘に差し込む光が美しい。そして丘の向こうはやっぱり丘しかなかった。

夕日風景が見たくて丘に登ってみた

丘の上に居た時に日本から連絡がきた。ビデオで状況を伝えながら丘を歩く。
こんなところでも電波が入ることに少し驚いた。

丘から見た風景 斜光に照らされた山並みが美しい

スタッフの方も1名丘に登って来られて子供のころの話や植物の話などを聞いた。この薬草ブーバーブーは子供のころ毎日食べていたそうで、癌を防ぐとのことです。
僕もブーバーブーをかじってみたかったがまだお腹が緩い状況だったので今回はあきらめた。
この辺りまで来るとゴミは落ちておらず自然が美しい。

ブーバーブー

今日の夕食はゴリルタイシュル(羊肉入りモンゴルうどん)。

今日の夕食はゴリルタイシュル(羊肉入りモンゴルうどん) キッチンカーで作る

キャンプ地の標高は1760mぐらい。夕食後に寒くなってきたので全員で焚火を囲む。手が温かく頭を空っぽにする時間が嬉しい。この時に追加燃料として周囲に転がっている乾燥した馬糞を燃料として放り込んだ現場を始めてみた。確かに火持ちが良く、火力がある。草の圧縮燃料だもんね。

寒くなってきた

焚き火が終わって解散し際に「サイハンアムラーライ(おやすみなさい)」と就寝前挨拶をしたところ、スタッフから「おぉっ!モンゴル語じゃん」って顔された後に笑顔で「サイハンアムラーライ」ってお返しの挨拶をもらった。
コミュニケーションが上手く行ったときは嬉しい。海外旅行に行くときは現地語を予習していく。予習時間が無いときは挨拶や感謝の言葉だけでも勉強するようにしている。
無理矢理連れて行かれる気が向かない旅行と短期間出張は別だけどね。短期間出張は出張準備をするのが精一杯で他に全然手が回らない。

まだ初日なのに尻が痛い。尻が痛い。尻が痛い。明日以降いかに尻を守るか考えねばならない状況にアイディアが湧いてきた。
糞だらけの草地でごろ寝するときに便利かなと思って持ってきたXPEフォームのキャンプマットを切ってパンツの中に入れてクッションにすることにした。
マットをカットして折りたたみパンツの中に入れてみる。いける。これならいけるはずだ。マットのポジション、形状は都度カットして整えればいい。

写真はツアー半ばにツーリストゲルでマット寸法を調整をしている風景。

日中は暑く汗をかくのに河で身体が洗えないステップ気候は結構ハード。日本から持参した身体拭きで身体を拭き眠りにつく準備をする。
寝袋はとても暖か。明日の改善策試行にウキウキしながら眠りにつく。

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